横林大々のブログ

横林大々のブログです。作家になるのが目標。こちらでは横林の宣伝や雑記を掲載します。

少女の共有スペース『さよならポニーテール』

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・かわいいは、さよならポニーテール!

 

かわいいは正義

かつて「苺ましまろ」の第一巻帯に書かれたというこのフレーズは瞬く間にネットに浸透していきました。

一見「ワロスwwwwwwwwwww」なキャッチコピーにも見えるのですが、その実なかなか核心をついた言葉のようにも思えます。

 

いったい誰が、ぽわぽわーんと日向ぼっこを楽しむゴマフアザラシを見ながら嫌いなヤツのLINEを別グループで全文晒すなんて事をするでしょうか。

仮にゴマフアザラシ君が「やめるんだよぉ」なんて言ったら僕は真っ先にスマホをへし折ります。なぜならゴマフアザラシ君が、かわいいから。

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「やめるんだよぉ」

 

ストレス社会で生きる僕達にしてみれば、この世界はなんと生きづらいものでしょう。

「正しいもの」なんて何処にもなく、「正しい道」なんて自分の人生や価値観によって大きく変わっていきます。

そんな、この世界で「正義」という二文字はあまりにも重く、複雑です。

 

ならせめて「かわいい」は「正義」でいいじゃないですか。人は「かわいい」に触れている時だけは、難しい思想や、嫌いなあの人の事も一時停止する事が出来るのです。

「救う」事は出来なくても「休戦」は申し込む事が出来る。やっぱり「かわいいは正義」だ、と僕は思うのです。 

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「正義だよぉ」

  

しかし中には「ゴマフアザラシ君は磯の香りがきつ過ぎて嫌だ」「魚ばっかり食べてるもん」「大人になると灰色になっちゃうからなあ」なんて厳しい意見を持っている人もいるかもしれません。

 

「そもそも『かわいいは正義』の『かわいい』は『苺ましまろ』に出てくる登場人物の小学生達に対するものではないか?」という原作至上主義者もいるでしょう。

 

まあ、落ち着いてください。

そんな皆さんの為に、僕はもう一つの「かわいい」をきちんと用意してます。そう、いわゆる「美少女的」な「かわいい」。

その欲求を満たしてくれるのが今回紹介するアーティスト「さよならポニーテール」なのです!

 

 

 

・いや、しかし誰なんだ、さよならポニーテール。

 

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質の高いメロディや歌詞、どこか懐かしいのに新鮮に響くサウンド、不安定ながらも琴線に触れる歌(さよならポニーテール公式サイトより引用)

が、もう「かわいい」のなんのって!

 

えー、ただ、ですが。

実は「紹介するぞ!」と息巻いておきながら、あまり「さよならポニーテール」という団体が、どういうものなのか詳しく分かっていません!

というのも、メインボーカルは5人なのですが、スタッフ等合わせると彼女らは12人組になるそうで、加えて活動のメインがソーシャルメディア

本人達が

実態は謎に包まれている

なんて公式サイトで言ってる訳ですから僕らは、おそらくずっと分からないままなのでしょう。

 

しかも、彼女らの活動は多岐に渡ります。

メインボーカルの5人は顔だしをしない代わりにいわゆる漫画のキャラクターを「アイコン」にして僕たちの前に現れます。

「じゃあ、このアイコン達がボーカルちゃん達の気持を代弁してくれるのか」

などと思っていたら、そのアイコン達を主人公にした「長編のマンガ」を「さよならポニーテール」名義で発表していたりもします。(しかもSFチックな内容のものもアリ)

音楽だけでなく、様々な顔をみせる「さよならポニーテール」に僕らは錯乱させられっぱなしです。

 

それだけでなくPVには『ウレロ☆シリーズ』の脚本でおなじみの土屋亮一さんや、『でんぱ組.inc』の『ねむきゅん』でおなじみの夢眠ねむさんなど、豪華なキャスト陣が監督で揃っています。

かと思えば、全編70年代80年代の少女漫画なテイストのアニメなPVなどもあったりなど、本当に底がしれません。

 

一体、何者なんだ!

「さよならポニーテール」!

 

 

 

ポニテ概論

 

だいたい、このアーティスト名からして色々と仕掛けている雰囲気があります。

「さよならポニーテール」ですよ。

「ポニーテール」に「さよなら」て。

切ない。

 

僕が勝手に思ってる事なのですが、ポニーテール言うのは少女のメタファーだと思っているんです。

例えばAKB48の「ポニーテールとシュシュ」の歌詞ではサビの1フレーズ目から「ポニーテール」という単語が出てきます。

ポニーテールとシュシュ

ポニーテール(揺らしながら)

風の中

 

これだけでハツラツとした少女の姿が甦ります。「ポニーテール」には「少女」を連想させるイメージがありますよね。

ちなみに歌詞内の「ポニーテール」という単語は計八回。少女と少年の物語である、という事を強調させているのでしょうね。

 

そんな「少女」のメタファー的なものである「ポニーテール」に「さよなら」という別れの言葉を付け加えるセンス!

人はいつか大人になって「少女時代」にさよならをつげる。毎日結っていたポニーテールも大人になれば「子どもっぽいかな」なんて止めたりして。

だから僕たちは手の届かない「少女」に憧れます。永遠が無い事を知っているから。

まして「かわいい」少女なんて存在は幻のようなもの。

 

でもみたいじゃないですか。人生の一瞬が思考停止してしまうような「かわいい」少女。

その前には「辛い」「嫌い」「しんどい」も、ほんの少しだけ消えてしまうんです。

 

「ただまあ、そんなカワイイ少女、漫画やアニメの世界じゃないといない。」

そう思ってる人に見て欲しいものがあります。

「脳内の『かわいい』がまるで具現化して現れた!」

それが「さよならポニーテール」のPVを見た時に起こった衝撃でした。

 

という訳で、今日はそんな「PV」を紹介していきたいと思います。

 

 

 

・見て欲しいPVその1「新世界交響楽」

 

 

 

○ここが「かわいい」ポイント!

・歌がかわいい。

・出てくる女の子、軒並み、かわいい。

・部活動という少女の「記号」的な部分を楽しめる、かわいい。

・テニス部の娘のハツラツ笑顔が、かわいい。

・料理部の娘の攻撃方法が目玉焼き、かわいい。

・バレー部の娘の太ももが、もう、かわいい。

・科学部の娘のメガネに対して「ああ、これかわいいと思われる為にかけてるパターンのメガネやなあ」と分かっていながらも騙されてしまう、かわいい。

帰宅部のギャル、ツンデレかわいい。

囲碁将棋部の娘が最後に笑顔で歌うシーンに「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!きたきたきたぁぁぁっ!」ってなって、マックスかわいい。

・で、やっぱり「歌、かわいいなあ」に戻ってきて結局歌がかわいい。

 

 

 

・見て欲しいPVその2「青春ファンタジア」

 

 

○ここが「かわいい」ポイント!

・歌がかわいい。

・その歌も多種多様で、様々のかわいい。

・出てくる女の子が、やっぱり軒並み、かわいい。

・各曲のコンセプトに合わせた少女に酔いしれる事が出来る、かわいい。

・一発どりで撮影された素晴らしい映像に驚かされる、かわいい。

・探偵の格好の娘がタイプ、かわいい。

・テニスウェアの娘が最高にエロかわいい。

ゴスロリの娘が、かわかわかわいー。

・かわかわかわいー!

・PVラストに出てくるカップルには幸せになって欲しいなあ、という感動パターン、かわいい。

・で、やっぱり「歌、かわいいなあ」に戻ってきて結局歌がかわいい。

 

 

・見て欲しいPVその3「ヘイ♡にゃん♡」

 

 

○ここが「かわいい」ポイント!

・歌がかわいい。

・うおおおおおおおおおおおお、あざといいいいいいいいい!制服!スク水ネコミミ!っていうか曲のコンセプトからしてすでにっ!すでにぃぃぃぃっ!にゃんってぇぇぇぇっ!かわいぃぃぃぃぃぃっぃぃぃぃぃぃぅぅぅぅっ!!!

・で、やっぱり「歌、かわいいなあ」に戻ってきて結局歌がかわいい。

 

 

 

・見て欲しいPVその4「恋するスポーツ」

 

 

○ここが「かわいい」ポイント!

・エロい。

 

 

 

・少女の共有スペース『さよならポニーテール』

 

かわいいは正義! かわいいは正義ですよ、やはり奥さん!

最高!

もう何もかも忘れて聞き明すのも悪くない!

 

とまあ、バカになりまくったところで少し冷静になろうと思うのですが、やはりこの「さよならポニーテール」というグループはコンセプトがしっかりしていると僕は思います。

「さよならポニーテール」というアーティスト名は「少女」と「切なさ」を想起させますし、ボーカル五人の歌はささやくようなウィスパーボイス。

しかも、ボーカルが5人いる事で色々な種類の曲を歌え、パターン化しません。

さらにボーカル5人の顔を含めたプライベートは公開されず、PVはそのかわりに、とびきり可愛い娘たちが出演し楽曲のイメージを固める。

 

僕は「さよならポニーテール」は「少女」の共有スペースだと思うのです。

「さよならポニーテール」という場所はあるから、後は各々で「少女」を作り上げて楽しんで行って、と言われているような。

「作品」はあっても実在する人間は、ほとんど見えてこない。だから、自分の思い描いた幻の少女を作り上げる事が出来る。

漫画にするのだって、PVを作るのだって、そこに自分だけの楽曲を元に作られた「少女」が存在するから。

そして、やはり「少女」に「ポニーテール」が似会うように、「少女」に「かわいい」は親和性が高いのです。

姿が見えない故に「かわいい」の純度が上がる。これは「アイドル」と対極の存在にあるなあ、と思いました。

 

 

 

・非行少女を飛行少女へ

 

ちなみに。

僕が「さよならポニーテール」の中で一番好きな歌があります。

そのタイトルが「飛行少女」。

僕はこの歌がビジュアル非公開ゆえの「少女」かつ「かわいい」の極致だなあ、と思っています。

  

飛行少女

飛行少女

  • さよならポニーテール
  • J-Pop
  • ¥250

 

なんと、この「飛行少女」の「飛行」は「非行」とのダブルミーニング

非行に走る少女が夜の帳の中へ走り出す表現を「高速のマシン」と称し、「飛行」と冠したタイトルにする事で走り出す場所を道路ではなく、空へと変えているように捉える事が出来ます。

 

しかも歌詞が結構切なげなんです。

光速のマシンで 夜空を駆け抜けて

きみとはきっともう さよならなんだ

このままスッと消え去って 自由になれたのにさ

気づいたら部屋で 流れる星を見ていた

サビにはアーティスト名にも入っている「さよなら」という言葉が入っています。

 

加えてウイスパーボイスで歌われるものだから、「非行」って言葉がスプーン曲げのようにぐにゃぐにゃになって「かわいい」に変換されるんです。

 

その中でも特に僕が「かわいい」と思う箇所は、歌詞に出てくる主人公の少女。

1番の歌詞では

くだらないことばっか

つぶやいてたら置いてかれるよ

とか言ってるのですが、

 

最終的に歌詞のラストでは

気づいたらきみの 隣で星を見ていた

とか言ってデレます。

 

「非行」すらも「かわいい」に変換してしまう、さよならポニーテールの凄さ。

かわいいは正義って、この事を言うのかもなあ。