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横林大々のブログ

小説家、横林大々のツイッターアカウントです。こちらでは横林の宣伝や雑記を掲載します。

『オールジャンルイベント 祭!2016vol.8!!!!!!@難波LiveHouseかつおの遊び場』、無事終了しました。

イベント 雑記

 

 

 

『オールジャンルイベント 祭!2016vol.8!!!!!!@難波LiveHouseかつおの遊び場』無事終了しました。

 

イベント内での即興小説も好評で、会場である『かつおの遊び場さん』と、今回の合同イベントを主催して頂いた『井上』さんには感謝しかありません。(星村さんのМCもありがたかったです。艶やかでした)

  

お越し戴いたすべての皆様、本当にありがとうございました。

今回のイベントが少しでも心のどこかに残ってくれていれば幸いです。

 

 

 

ここからは詳しい内容についての書記。

  

今回は、横林が単独で行う形式とは異なり、合同イベントという形で第一回目を見に来てくれた井上さんからお誘い頂いたものでした。

 

初大阪での初即興小説。

生まれ育った大阪の街です。

やっぱすっきゃねーん、やっぱすっきゃねえええんん。

今回は大阪でお世話になってる方にもたくさんお声掛けしました。

 

そしたらね。

それは、もうたくさんの人数の方に集まっていただけて(たぶん10人くらいはいました)中には遠く京都から見に来られた方なんかもいたりして、本当に嬉しかったです。(心が弱っていたら泣いてたな、たぶん)

「大阪だから来たよ」ってお客さんもいて、思わず心の中のやしきたかじんが現れましたね、やっぱすっきゃねーんって。

 

前回が完全なアウェイ状態でのイベントだったため、今回は見知った顔ばかりで楽しかった。

いや、本当に。

だって世代がほとんど同じ人間ですから、ネタとか共通言語とか放り投げやすいんですよ。

(前回のイベントは下記リンクより参考の事)


 

 

あとは、『かつおの遊び場』さんでやれたのが本当に楽しかった。

あの飲食も出来て、ステージもある感じ?

最高ですよね。

 

隠れ家的な部分も良いです。

(個人的には、あの店前の路地がホストとか風俗案内とかがスパイシーで未知との遭遇って感じに毎回なります)

下に精力剤の店があります。

 

 

 

それと、主催者の井上さんには本当にお世話になりました。

色々な無茶を聞いてもらっただけでなく、更にご自身も一人芝居をするというタフさ。

頭があがりません。

 

井上さんは一回目ニ回目とイベントを見てくれているので本当イベントの生き証人のような方なのですが、そんな人に「今回のイベント、面白かった」と言って貰える嬉しさね。

 

ありがたかったなあ。

 

 

 

それと、今回皆さんにお伝えしなければいけないのが、『お題』ルールの新要素!

 

今までは『単語』と『ジャンル』両方をお客さんから頂戴していたのですが、今回のイベントでは『単語』はお客さんから頂くシステムのままに、『ジャンル』を予めこちらで何枚か用意し、それをクジのように引く、というスタイルで挑んでみました。

 

あくまで僕の感想ですが、この新スタイルはなかなかの好感触。

今後もこの形で挑んで行きたいなあと思いましたね。

 

 

 

以下、そんな新ルールを適用しながらの『お題』と『ジャンル』一覧。

 

・単語「オリンピック」ジャンル「体言止め」

(謎の広瀬香美推しで会場が、なんだか『ひゃん』って変な空気になっていました。)

 

・単語「幽霊」ジャンル「萌え系で」

(「お兄ちゃん、好き好きー」「いや、いいから一万円返せよ」からのお兄ちゃんが幽霊でしたオチ)

 

・単語「(たぶん)眼鏡」ジャンル「メンヘラ風で」

(「リストカット」→「さくさく」→「さくさくパンダ」→「みじんぎり」→「お好み焼き食べよう」の謎マジカルバナナが完成しました)

 

・単語「二日酔い」ジャンル「お客さまからリクエスト→BL」

たばこの匂いが、まだ部屋の中に残っていた。

「二日酔いなの?」
男の一人が、もう一人の男に話しかける。

「悪いけど話しかけないでくれないか。二日酔いなんだ」
もう一人の男は気だるそうに答えた。

「だって、タバコを止めるって話だったのに」
「うるさいなあ、お前はなんでいっつもそんなに五月蝿いんだよ」

「だって、ムー君のこと心配だから」
「お前、べたべたしすぎなんだよな」

「それは、だって俺ムー君の事が、その」
「やめてくれよ、お酒入ってるから何言われても頭に入って来ないよ」

「ムー君」
ガチャピンさ、ちょっと一回距離をはなれてみないか?」

「ムック!ひどいよ。どうしてそんなこと言うんだよ」
「その名前さ、仕事場以外で呼ばないでくれないか?だいたいなんだよ、お前の顔、なんでそんなつるつるしてるんだよ」

「ひ、ひどいよ。ムックが永久脱毛しろっていったのに」
「そういえばお前、俺の口癖さあメールで添付するのもうざいんだよ。ですぞぉ?って」

「それはムックが好きだから」
「お前、相変わらず、いいケツしてるなあ」

「や、やめてよ、ムック」
「ほら、来いよ、いつもみたいに可愛がってやるから」

「いや、やめて」
「ほら、いくときはいつもみたいに言うんだぞ。」

「やめろー」
「おはようさーん皆さん準備はいいですかーっ?」

「……」
「言えよ」

「……」
「イエーイって言えよ」

「……イェーイ」
「おはようさーん、みなさん準備はいいですかーっ」

「い、いえーい」

部屋の中に雄と雄のいやらしいまぐわいの音がこぼれる。

「いきますかーげんきー」
「げんきー」

その音は加速度を増して、たばこの匂いのこもった部屋でいやらしく響いた。

「ゆうきー」
「ゆうううきいいいいいいいいい」

そうして二人は絶頂をむかえる。

「「ポンポポンポキッキーズうううううううううううううううううううううううううううううううううううううう」」

「ぴーっ」
「ぴっ、ぴーちゃん!」

お昼のドラマ劇場
ガチャピンとムックとPちゃん』
第56話。
邂逅。

お楽しみに。

(こいつはひどい)

 

・単語「シンゴジラ」ジャンル「あの頃の思いにさよならを告げるように」

「シンゴジラちゃん」
「うん」

「僕ね、ジンゴジラちゃんのこと、大好きだよ」
「うん」

「でもさ」
「うん」

「シンゴジラちゃんは、庵野秀明の方がその、好きなんだろ?」
「……うん」

庵野秀明のどこがいいんだよ。」
「あの人、名前格好いいからさ」

「だからなのか?」
「うん」

「それだけなのか?」
「うん」

「俺の方が庵野秀明より幸せに出来る自信があるよ」
「じゃあ、横林君は庵野秀明よりも才能ある?」

「それは……」
エヴァ書ける?」

「……」
「ヒットをねらえ、書ける?」

「書けないよ」
「そもそも横林君は小説完成させたことある?」

「ないよ」
「そうだよね、庵野はすごいよ」

「だけど、庵野秀明エヴァすら完結しなかったじゃないか」
「だけど、シンゴジラって名作は作ったよ」

川辺の水面に波紋が広がる。

「だいたい、横林君の小説ってくだらないよね」
「なんで?」

「人いっつも死ぬし。童貞ばっかり登場人物だし。後輩には負けちゃうし。脚本もろくにかけずに劇団の人達に迷惑を書ける」

「ねえ、シンゴジラ
「何?」

「俺。夢があるんだ」
「夢?」

「俺、負けないから庵野に」
「負けないの?」

庵野に負けないような小説を書いて、それで、それで、絶対いつかシンゴジラちゃんに面白いって言って貰うからっ!」

 


「それで、さっきのBLみたな小説書いてるの?」
「はい!」

「……退化、してるよね」」

(ジャンルの無茶ぶりが過ぎる。自分で書いた癖に、本番では余りの容赦の無さに自分で勝手に震えてました)

 

・単語「なし」ジャンル「なし」、ラストの小説。

吉谷ドリームズカムトゥルー。
それが、この物語の主人公の名前。
そして語り部である、僕の名前。

 

「あなたの夢を叶えられるように」と、まともなのか、ブッ飛んでいるのか、そんなよく分からない名付け親(後に離婚)の元に育てられた吉谷ドリームズカムトゥルーは、道こそ踏み外さなかったものの散々な少年時代を送る事となる。

例えば幼稚園の頃。
周りの子からは、「こいつ名前長いんだぜ」ってだけで、銀杏をぶつけられたり。
「凄い名前だから」というだけでお遊戯会の主役をさせられて、大事なところで台詞を忘れて、号泣したり。
迷子の時に、アパートのお姉さんに「迷子になりましたドリームズカムトゥルー君のお母さん」と呼ばれてくすくす笑われて、それが嫌で号泣したり。

例えば小学生の頃。
まだカタカナを習っていないのに自分の名前を書かなければいけなくて、自分の『ー』の部分の書き方が分からなくて、号泣したり。
カタカナを習ったと思ったら、今度は名前の記入欄が小さすぎて入らずに、号泣したり。

例えば中学生の頃。
こんな名前だから初めは注目されるんだけど、結局勉強も運動もゲームも、そんなに出来ないから「ただ、名前が長いだけの人だ」ってなって諦められて結局スクールカーストも下から数えた方が早い自分に号泣したり。
2ちゃんに名前を晒されて、号泣したり。

例えば高校の頃。
好きになった女の子に告白すると、「ごめん、名前長い人無理だから」という理由で断られて、風呂場で号泣したり。

そうやって、この名前のせいで普通の人が流さないだろう涙を、たくさん流してきた。

 

それは大学生になった今でも変わらない。

病院の受付で名前を呼ばれる時は身構える。
大事な書類では文字のペース配分にいつも気を使う。

京都にくれば何か変わるだろうと思っていた僕の人生は、京都の大学に進学した所で何も変わらなかった。
いつだって、平凡な僕は、自分の名前に負けっぱなしの人生を送り続けている。

そんなの嫌だ。
僕は僕自身で、このドリームズカムトゥルーという名前を超えるんだ。
そう思った僕は、京都の地で、自分の名前を超えられるような奇特な活動を積極的にとり行う事を決意した。

 

フリーハグならぬ『フリーちくわぶ』を行い、昼間にちくわぶを配布したり。

おけいはんのポスターにベロチューしたり。

ガリガリくんを100本食べたり。

だけど、どれもこれも、僕の名前を超える活動にはなりはしなかった。
「あの人、ヤバいよね」という名声を手に入れても、そこから何かが変わる事は無い。

「ああ、そんなもんなんだ」
僕は、決して奇特な活動の手を止める事は無かったけれど、それでも自分の活動には限界を感じていた。

と、そんな状況は、あの女に出会ってから一変する。

(冒頭だけちょびっと。ラストは小説内に書かれていない事をオールアドリブで朗読して乗り切りました。もはや小説の『し』の字もありません)

 

 

 

 

上記画像のような普通のジャンルも準備していたのに、なぜか当日はこのような変わり種ばかりが選ばれました。

結果的に盛り上がったからいいのかもしれませんが心臓に悪い!

 

イベントは無事に終了。

関わってくれた皆様、本当にありがとうございました。

 

 

次回は、まだ未定ですが9月に京都で行う予定です。

今回はゲストも呼びますよ。

お楽しみに。

 

 

 

以上、『オールジャンルイベント 祭!2016vol.8!!!!!!@難波LiveHouseかつおの遊び場』の終了報告と、その感想でした。